ホルモンの働きとはなにか?


ホルモン、と聞いてあなたはどんな印象をお持ちですか?

「僕は男だから関係ない」

「更年期のおばさんがイライラしやすいっていうアレでしょ?私はまだそこまでは・・・」

こんなイメージではないでしょうか。

 ホルモンの働きは誰にでも備わっており、どんな人にも関係があります。健康状態がいいときにはすべてのホルモンは調和して働きます。したがって普段はとくに意識はされません。多くは自分の体にそんな働きがあることも分からないでしょう。実際にホルモンの重度のアンバランスに直面するまでは、その働きに注目することがありません。

その繊細な働きは多岐にわたり、実際にアンバランスが起こっている症状から知ることができます。

 

ホルモンは細胞に働く

ホルモンバランスが乱れるときには、体にとても大きな変化をもたらします。ホルモンバランスが乱れやすい性である女性は、ホルモンの変化を体感する出産や妊娠、更年期で誰もがその影響の大きさに驚くのです。

女性であれば、生理周期で体調が変化する体験をだれでもしています。症状が重くなるまでは「ちょっとした不調」で我慢しているのが現状です。しかしそこには確実にホルモンのアンバランスが存在しています。

ホルモンは細胞に働く人体内の化学物質といえます。ホルモンバランスの乱れというのは細胞レベルの変化を起こします。

私たちがイメージしている病気とは、臓器におこる異常というのが一般的なイメージです。
これに対して、細胞に異常がおきるのがホルモン異常の特徴です。



臓器に異常が見られず、悪いところが見つからない。
にもかかわらず、当人しかわからない辛さが続く・・・・。
そのためにこうした異常を「気のせい、気にしすぎ」で済ませている方も少なくありません。
こうしたホルモンのアンバランスが続けば、最終的には臓器のダメージにもつながっていきます。

 では、細胞に異常がおきるとは、どのような状態でしょうか。はっきりしたホルモン異常として、身の回りでよく聞かれる病名でみてみましょう。

●甲状腺機能低下症(橋本病)
   <主な症状>無気力感、肌の荒れ、発汗減少、寒がり、顔面浮腫、便秘、月経過多・・・・ほか

●甲状腺亢進症(バセドー氏病)
  <主な症状>動悸、るいそう(痩せ)、多汗、振戦(ふるえ)、疲労感、息切れ、食欲亢進、下痢、無月経や月経     異常・・

●更年期障害
  <主な症状> 月経異常、ほてり のぼせ、手足や腰の冷え、頭痛、疲労感、倦怠感、 手足のしびれ、耳鳴り目まい、頻尿、残尿感・・・ほか

●糖尿病
  <主な症状>口渇・多飲など。 (高血糖状態が続くと毛細血管のダメージがすすみ=) 網膜症、腎症末梢神     経障害によって手足のしびれ、自律神経傷害による便秘、立ちくらみ、勃起不全、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化、脳梗塞

●ステロイド剤の副作用
  <主な症状>ムーンフェイス、首が太くなる、むくみが出る、胃腸疾患、生理不順、多毛になる、ニキビができやすい、不眠症、血圧上昇、糖尿病、消化器に潰瘍ができる、骨がもろくなり、骨折しやすくなる、うつ病、統合失調症(以前の精神分裂病)などの精神障害をきたす、重症感染症を引き起こす。このようにどのホルモンの病気でも、全身に異常が起きてきます。細胞に関わる障害だからです。その異常は本人にしかわからないのが特徴で、検査などにも現れにくいのです。初期では「気のせい」として見逃されやすいのがやっかいです。


なにか体全体が根本からおかしいと思ったらホルモンの異常を疑ってください。
糖尿病がホルモンの病気というのは意外に思われるかもしれませんが、糖尿病はインシュリンという、すい臓からのホルモンで起こる病気です。


ホルモンは影響しあう 

一つのホルモンの異常は他のホルモンにも影響を与えます。 どのホルモン異常でも最終的に女性の月経や男性の生殖機能にも悪影響があることに注目してください。女性ホルモン男性ホルモンであっても影響がでます。 逆に生殖機能に異常が見られたときには全体のホルモンのアンバランスが起きているといえます。

一般医薬で幅広く使われるステロイド剤は意外なことにホルモン剤に分類されます。人体内の副腎から分泌されるステロイドホルモンの働きを強化したものがこれです。その効能の幅広さからさまざまな疾患に使われる薬剤ですが、他のホルモンにも影響をあたえることから、副作用もまた広範囲にわたってしまうために慎重に使われている薬剤です。
ステロイド剤の効能や副作用を見ていくと、ホルモンの働きがいかに全身に作用するものかお分かりいただけると思います。

 

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